タイには製造業を営む企業が大変多く、製造業はGDPの約３割をも占めている程の産業です。中でも自動車・電子機器の製造が盛んで、多数の日系企業もタイに進出しており、工学部が人気の学部である背景の一因でもあります。

なお、2022年時点の調査によると、実務経験3年程度の一般職の基本給は27,578バーツ。課長クラス以上になると日本よりも高給となるケースもあるかもしれませんね。（JETRO – 投資コスト比較）

「SotusS」に登場する各部署所属のキャラクターの性格や巻き起こる事件はドラマだけの突飛なものではなく、身近に感じられるテーマとなっています。

日本とは異なり、インターンシップへの参加を卒業のための必修としている大学が多くあります。

インターンシップ先の探し方は、大学の先輩や教授・親戚などのツテを辿るか、企業に直接応募するかの主に２パターンに分かれます。優秀なインターンシップ生はそのまま新卒採用へとつながることもあるため、就活としての場になることもあります。

人気のインターンシップ先では大学で学んだことを実務に生かせるように経験を積ませてくれるなど受け入れ態勢が整っている一方で、ただの労働力として消費される職場もあります。強烈な「コネ社会」と言われるタイにおいては、どの企業のインターンシップに参加できるかが将来に向けた分かれ道になることも少なくありません。コングポップが参加したオーシャン電機では様々な部署を体験できるなどインターンシップ生にとって優良な職場だと言えるかもしれません。

インターンシップ生の多くは、衛生面や安全面に問題がない限りは大学の制服を着用のまま勤務にあたります。企業のジャケットや作業着を羽織ることもありますが、制服のまま空港や店頭などで経験を積むインターンシップ生の姿も多くありますので、見かけた際は優しい気持ちで見守ってあげましょう。

会社によりますが、インターンシップ期間中の労働は、基本的には無給か、出ても雀の涙ほどのお給料です。その代わり職場の先輩がランチやディナーに連れて行ってくれることも多く、ディナーの定番はタイ式のしゃぶしゃぶや焼肉の食べ放題です。「SotusS」はそういったタイのリアルが反映されています。

一般的な福利厚生の１つです。社員だけでなく家族の参加を認める企業もあります。人気の社員旅行先は、バス貸し切りで行ける海（ホアヒンやラヨーン）、山や高原（カオヤイ）、川（カンチャナブリ）など。業績が良いときには海外旅行という会社も。

参加にあたり、ものすごく張り切ります。ゲームあり、カラオケ大会あり、仮装コンテストあり・・・計画や準備の段階から普段の仕事以上に張り切ります。

社員旅行だけでなく、社員パーティーや運動会などの会社行事も大いに盛り上がります。行事ごとにお揃いのTシャツやポロシャツを作ることも一般的です。

こんな時に仕事の話をするのは、大変に野暮か余程の緊急事態と言えるでしょう。